下に行くほど新しい。


下降
落ちてゆく : 地が近くなる低温気流
化学の流れ、現し鏡に副える口紅
反抗回路、抗う心の花、本能の星
煩悶の声、煩悩の腹。腹痛の果てに此処は乾燥帯
誰かが此岸に座って居る。廻るのは彼?廻るのは私?
滑降して近づくは寒帯。亜熱帯の花魁草、落ちて廻って見えるよ。
落ちてゆかない : 浮く夜、走る昼、落ちる朝。
静かな紅、燃焼する紅、点滅して、青になる穀雨。
地が近くなるほど温帯。思い出は残る。凡ては消滅。
ああ私は
下降


このようにくるりくるりらと落ちてゆく私の精神にどうか薬指を供えて自分自身のではなくても他人のを持ってくればいいそうしたらその人はすごくすごく痛いのね


水葬
降頻るまで雷雨。轟く賢明の樹立。食べ切るまで口付け。息も続かず魚雷。泡沫まで然様なら。
深海まで憐憫。沈殿にして永眠。そして愛して愛して恋して返事をして。
指折って射殺。記憶まで忠実。裸身より肉体。椿より死して生きて。
生き残ってサイコロジー夢より寄道して。私を投げて自分の声音より低く。
盛りつけて青春。一夜よ今日は私よ生きて。愛してるから。炎よ素晴らしき愛情を。
簡素の上に繰り上げて三文字。嵐よ砂漠の歌姫。自分に愛。孕むは線上。
貴方に終身刑。私に磔刑。炎の中消える死亡原因。私は泳げる。
水面切って葬式。磔刑で葬式。性欲にして純情。難解にして不滅。
私よ食べて。


笑顔でキスをしても巻き込まれる世界に僕は立っている。

手を水で濡らす途方も無い旅路が際立つ空、境界線を満ち足りる。

媚醺を帯びた鋼の指先で君に触れる愛の形は先を読んだ有り余りくらいの三大欲求


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